公共工事は儲かるの?
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公共工事は本当に儲かるのか?

物事には裏があれば表もあります。それは、公共工事入札に関しても同様です。

単に入札に参加すれば、自動的に仕事が来るわけではありません。

また、コストも手間もかかりますし、公共工事施工前、施工後にも煩雑な事務もあります。

なぜなら、公共工事は税金で行われますから、手続きや規制も厳格だからです。


こうしたことが、デメリットと言われているのでしょう。

しかし、ここはデメリットに敢えて目を向けず、メリットのみ考えてみましょう。

公共工事からの仕事が事業の柱の一つにできれば、それはデメリットでも何でもないことに気づくはずです。

デメリットを補ってあまりある良好な財務状況と利益が享受できるからです。

公共工事入札のメリットのみに目を向けてみる

・公共工事は実績を積めば積むほど経審の点数が上がりやすくなる

・経審の点数が上がるほど格付けが上がり、工事単価、利益率も高くなる

・公共工事の実績を積むことで民間、金融機関からの信用力が高まる

・公共工事受注により4割の前金が得られる

・公共工事の完成工事未収入金の回収率は100%

・落札のコツ、積算の精度を高めることで毎年の安定的な売り上げにつながる

・元請としての技術力、経験が向上し、民間工事でも生かせる

・元請が、利益率が最も高い


未来に希望をもってこの業務に取り組んでいくことが、事業の柱の一つとしていくために大切な基礎になります。

最初はなかなか落札にいたらないかもしれませんが、しぶとく何度もチャレンジしていく中でコツがつかめていけるはずです。

そうすれば、経審のポイントを上げ、格付けを上位にもっていく意義がわかっていき、上記に挙げるメリットを享受できるはずです。

実績ゼロから結果を生むには?

公共工事入札で実績ゼロから結果を出すために必要な手順があります。以下、述べていきます。

好循環サイクルを生み出す手順とは

1.入札に関する情報を常に仕入れる

2.
入札の回数を増やす(たとえば、週に1回以上と決めておく)

3.落札し、まずは実績をつくる

4.実績をつくることで自信が生まれ、経審の点数、格付けの重要性に気づく

5.
経審の対策を講じ、等級(格付け)を上げていく

6.等級格付け)が上がることで完成工事高、利益率共に増加していく

7.財務諸表が良くなり、次に特定建設業許可の取得でさらに請負可能金額を上げていく


こんなにうまくいくかよ!というツッコミが入りそうですが・・・。

ただし、今、結果を出している会社は、うまくいかない時期にもあきらめず、この流れをつくる努力を絶対にやってきたはずです。

今は談合して入札できるような時代ではなしに、やはり正攻法で公共工事受注を獲得していくしかありません。

ポイントとしては入札の情報量をストックしていくことと頻繁に入札にチャレンジしていくことです。回数をこなせば、必ず落札の機会にも恵まれます。

まずは、低額な工事でもよいので落札し、実績をつくることが重要です。そうすれば、経審の点数と格付けの重要性がわかっていきます。

そのうえで、目標金額に近づけるよう(あるいは目標金額の上積みができるよう)対策を打ち続けていきましょう。

この対策の打ち方で次第で格付けが決まりますし、未来の完成工事高、獲得利益も変わっていきます。

公共工事入札で好循環のサイクルができれば、会社の経営は安定化していきます。
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