Y点とは何?
まず、経審のポイントの全体の構成をご覧ください。
はじめての方にとっては、何がなんだかよくわからない式ですが、赤字のみに着目してください。
赤字の部分がY点と呼ばれています。
経営状況分析を分析機関に申請し、出された点数がY点とされています。
Y点のポイントは、最低0点~最高319点(P点換算)となっています。
地道な対策次第で高得点を期待できる分野です。
このY点は、経審全体のポイントのうち20%(0.2とは20%の意味)を占めています。
しかし、これは形の上でそう見えるだけです。
実際には完成工事高(元請完成工事高)や自己資本比率、営業利益といった項目でW1,W2,Zといった他の分野にも影響を及ぼします。
つまり、経審の点数(P点)全体の約8割ほどに影響を及ぼす可能性をもっているのです。
同時に、中小企業の場合、このY点が最も差がつきやすい分野であり、対策次第で最も大きくポイントを稼げる分野でもあります。
そして、是非念頭においていただきたいのが、次の点です。
Y点対策=経営の質を上げる
Y点対策を講じていくことで会社の経営状況が必ず良くなっていきます。
資金繰りが良好になれば、社会性のW点対策にもお金を投じていくことも可能となります。
経審の点数をより一層上昇させる好循環サイクルに入ることも可能です。
セオリーに沿った対策を講じていくことが求められます。
はじめての方にとっては、何がなんだかよくわからない式ですが、赤字のみに着目してください。
0.25X1+0.15X2+0.2Y+0.25Z+0.15W=総合評点(P点) |
赤字の部分がY点と呼ばれています。
経営状況分析を分析機関に申請し、出された点数がY点とされています。
Y点のポイントは、最低0点~最高319点(P点換算)となっています。
地道な対策次第で高得点を期待できる分野です。
このY点は、経審全体のポイントのうち20%(0.2とは20%の意味)を占めています。
しかし、これは形の上でそう見えるだけです。
実際には完成工事高(元請完成工事高)や自己資本比率、営業利益といった項目でW1,W2,Zといった他の分野にも影響を及ぼします。
つまり、経審の点数(P点)全体の約8割ほどに影響を及ぼす可能性をもっているのです。
同時に、中小企業の場合、このY点が最も差がつきやすい分野であり、対策次第で最も大きくポイントを稼げる分野でもあります。
そして、是非念頭においていただきたいのが、次の点です。
Y点対策=経営の質を上げる
Y点対策を講じていくことで会社の経営状況が必ず良くなっていきます。
資金繰りが良好になれば、社会性のW点対策にもお金を投じていくことも可能となります。
経審の点数をより一層上昇させる好循環サイクルに入ることも可能です。
セオリーに沿った対策を講じていくことが求められます。
高得点を狙える財務諸表のカタチ
Y点対策は、数年かけてじっくりと腰を据えて取り組むことが求められます。
急激な売上増、利益増になればポン!と上がるところではありますが、なかなかそうもいかないところがあります。
単年度の損益で利益が出ていても、複数年度の利益の蓄積が重視されるなど中長期的な取り組みが求められているためです。
単年度の経営成績である損益計算書よりも、今までの経営結果の蓄積である貸借対照表が重視されています。
社会性のW点のように対策を講じればすぐに成果が出てくるところではありません。
ただし、地道に正しい方向で努力をしていけば、必ず成果は出ます。
その成果を出すために必要な考え方、理論を以下に述べていきます。
Y点を高得点にするための財務諸表の理想的なカタチがあります。
ごく単純に述べると以下のとおりです。
・流動資産(特に現金預金)は多いほうが良い
・固定資産は少ないほうが良い
・負債は少ないほうが良い
・純資産は多いほうが良い
まず、このカタチをイメージしていただき、それに近づくように地道に対策を講じていくことが求められます。
税理士がつくる決算書と経審ポイントアップで求められる決算書の違い
税理士がつくる決算書は、適法な納税を目的とします。同時に節税対策を講じ、極力納税を抑えるための決算書でもあります。
一方、経審でポイントを上げるために求められる決算書は、これとは異なります。
当期純利益はなるべく大きいほうが良い
節税のための不動産や車両などの資産があると点数は下がる
減価償却費はしっかりと計上する
急激な売上増、利益増になればポン!と上がるところではありますが、なかなかそうもいかないところがあります。
単年度の損益で利益が出ていても、複数年度の利益の蓄積が重視されるなど中長期的な取り組みが求められているためです。
単年度の経営成績である損益計算書よりも、今までの経営結果の蓄積である貸借対照表が重視されています。
社会性のW点のように対策を講じればすぐに成果が出てくるところではありません。
ただし、地道に正しい方向で努力をしていけば、必ず成果は出ます。
その成果を出すために必要な考え方、理論を以下に述べていきます。
Y点を高得点にするための財務諸表の理想的なカタチがあります。
ごく単純に述べると以下のとおりです。
・流動資産(特に現金預金)は多いほうが良い
・固定資産は少ないほうが良い
・負債は少ないほうが良い
・純資産は多いほうが良い
流動資産(特に現金預金)は多く |
負債は少なく |
固定資産は少なく |
純資産は多く |
まず、このカタチをイメージしていただき、それに近づくように地道に対策を講じていくことが求められます。
税理士がつくる決算書と経審ポイントアップで求められる決算書の違い
税理士がつくる決算書は、適法な納税を目的とします。同時に節税対策を講じ、極力納税を抑えるための決算書でもあります。
一方、経審でポイントを上げるために求められる決算書は、これとは異なります。
当期純利益はなるべく大きいほうが良い
節税のための不動産や車両などの資産があると点数は下がる
減価償却費はしっかりと計上する
Y点アップのための戦略~資産編~
流動資産を増やし、固定資産を減らしていくための具体例は以下になります。
・粗利、営業利益といった各現場における利益確保と現場ごとの原価管理
・無駄な資産、遊休資産の売却、処分により総資産を絞り込む
・不動産(特に土地)の購入は極力しない
・不動産は所有ではなく賃貸借
・車両運搬具、機械器具類は所有ではなくリース
・保険積立金が大きいようであれば、保険契約の見直し
現場ごとの原価管理を行い、利益をしっかりと確保する。資産は、所有よりもリース契約、賃貸借契約とし、遊休資産があれば、即処分することでY点は上がります。
現金預金を多くしつつ、資産総額を極力絞り込んでいくことが、求められます。
・粗利、営業利益といった各現場における利益確保と現場ごとの原価管理
・無駄な資産、遊休資産の売却、処分により総資産を絞り込む
・不動産(特に土地)の購入は極力しない
・不動産は所有ではなく賃貸借
・車両運搬具、機械器具類は所有ではなくリース
・保険積立金が大きいようであれば、保険契約の見直し
現場ごとの原価管理を行い、利益をしっかりと確保する。資産は、所有よりもリース契約、賃貸借契約とし、遊休資産があれば、即処分することでY点は上がります。
現金預金を多くしつつ、資産総額を極力絞り込んでいくことが、求められます。